少し使ってすぐにフルベアリング化。巻き心地改善のため、ベアリングの追加を行いました。少し手順が分かりにくいかもしれませんが、やり方がわからない方には参考にはなるかと思います。
正直交換しても、実感できるほど良くなるわけではありません。自己満足の世界です。
はじめに
ベアリングの交換の際は自己責任でおねがいします。精密機械用の安いやつでもいいのでプラスとマイナスドライバーと#2のスプリットリングが取り付けできる小さ目のプライヤーがあると便利かと思います
ベアリング交換は初めてではないですが、人に伝えるのは初めてですので画像は多く目に取っておきました参考にしてください。
用意するのベアリング
ベアリングのサイズはよく使われる汎用のベアリングサイズです。21ジリオンのベアリングサイズは内径4ミリ、外径7ミリ、幅2.5ミリ
検索する場合は740Z ベアリングとかで検索するとたくさんでてきます。
バス釣りに使われるリールのハンドル、ウォームシャフト受けはこのサイズのベアリングが使われています。多分のシマノのも同じだと思います。ハンドルベアリングを友人の分も同じベアリングを一緒に注文したので。16メタニウムDCと20メタニウムのハンドルベアリングも同じなのかな。
ベアリングの種類
せっかくなので書いておきます。バス釣りだと純正ベアリング、有名だとヘッジホッグスタジオ、匠ベアリングなどがあります。
匠ベアリングは実質普通に200円で売ってるベアリングと大差ないです。オープンベアリングと言って抵抗の少ないベアリングに名前を付けて売ってるだけかな。ベアリングを1企業で開発作ろうと投資額がすごい金額だと思うと零細企業には無理ですからね。
釣りのリールに使われるはオープンタイプとシールドタイプの2種類なのかな、細かく分けると素材やボールのサイズ、数で違うみたいです。日本製のやつを買っておけば間違いないです。
ハンドルノブを叩いて回して、ぶん回したい人はオープン。ただゴミが入りやすいのでメンテが面倒。
巻き心地を持続して、メンテ回数を減らしたい人はシールドタイプ。ただ少し重くなります。純正のカラー比べれば良いと思います。重さも微々たる違いくらいです。
私はリールはバラシて組めますがシールドタイプにしています。ベアリング1個は日本製の場合200円前後なので、価格差での性能差はイマイチ分かりませんがNSK(日本精工)のものを愛用しています。
私が買った価格は10個で2000円以下だったかな。21ジリオンを例に挙げるとハンドル4個、ウォームシャフト2個で6個使用しました。残りは友人がメタニウムのハンドルに使用しました。
アマゾンやモノタロウで売っています。種類が多いのはモノタロウです。参考までに私が21ジリオンをフルベアリング化したべリングの品番を載せておきます。
SMR74ZZ 日本精工(NSK)
少ない数買うくらいなら10個入りを買って他のハンドルとかオーバーホールするときなどに交換するといいと思います。少ない数を数回買うと送料を考えると意外と高くつきます。
21ジリオンベアリング交換
初めにドラグは緩めてください!これは必須なので必ずやってください。トレイがあるといいです。料理用のバットでもいいですができるだけ深いものが良いです。
これがシールドタイプのベアリングです。この蓋は取れるのでオープンにもできます。かなり難しいですけど。
新品ですが、パーツクリーナーとかシンナーにつけて洗浄します。オイルとグリスはマニアがいるのでそっちは好みで選んでください。高回転はグリス、低回転はオイルでいいかと思います。私は全部オイルです。メンテの回数で選ぶといいのかな。
ノブのキャップを外します。外し方は少し太めの針金で引っかけて外すか、爪で外す人もいます。カバを外すとネジが見えるので、サイズにあったドライバーで回して外すとノブが外れます。片側に2個づつベラリングとカラー(白のベアリングの代わりに入ってるもの)外しておきます。
次にハンドルを外すためにこのネジを外すとこの黒いカバーも外れます。ロック剤が塗ってあるので少し固いです。もし固くてネジを舐めそうなら温めると柔らかくなります。ドライバーのサイズ合ってれば回ると思います。
青いのはねじロック剤です。まぁロック剤は外れにくくするやつです。気にしなくてもいいと思います。
カバーを外すと10ミリのナットができます。これを外します。このときドラグは緩めておいてください。
回して外すと画像の部品が外れます。オーバーホールなんかするときはここも洗浄してグリスアップします。今回はベアリング交換なので省きます。トレイが汚れるのでキッチンペーパーを敷いています。本来ならキムワイプなど埃がでないシートがよいかもしれません。
このあとサイドカバーとスプールを外します先に外してもいいのですけど持ちにくいので私はこのタイミングで外します。
この6角レンチで3か所外します。
長さが違うので覚えておいてください。まぁ長いのはほかにつけてると気が付くとは思いますけど。
全部外れたら、落ちてくる可能性もあるので支えておいてください。
こんな感じで外れます。
本体側はこんな感じ、各部品は乗ってるだけなので裏にしてると落ちてしまいます。
この白いギアを外したいので邪魔な部品を外します。
精度が悪いのか私のジリオンは府落ちシャフトからこの金属カラーを外すのに手間取りました。キッチンペーパーで巻いてプライヤーでグリグリして外しました。カラーが外れると大きなリングギアと左小さな二つのバネ、大きなギアとかみ合ってる小さなギア、プラスチックの部品が外れます。
手裏剣みたいのは大きなギアの下にあるやつです。
このリングギア、手裏剣の上のやつは3分割できて中に小さなバネと金属部品があります。もしかしたら外すときにばらしてしまう人もいると思うので気を付けてください。
これが中に入っていいます。ラインがでるときにキリキリ音をだす部品です。まぁなくてもいい気がしますが一応気を付けてください。
ここまでバラせればあと少しこの塗りたくってあるグリスは少しふき取ってもよいです。関係ないとこまで塗りたくってあります。これ拭いたあとです・・・。
このCリングを外します。ギアがプラスチックなので慎重に、精密ドライバーのマイナスで私は外しました。ここで苦労する人いるようですが根気よくやればできる。
反対側も同じように外します。こっちは簡単に外れるかと思います。
こんな感じで外れるとベアリングの交換ができるようになります。上で記述しまいたがオープンタイプのベアリングを使うとゴミが入りやすいのでここはシールドタイプが良いと思います。
この黒いやつを交換します。正直ここを交換してもハンドルノブほど巻き心地には影響しません。自己満足ですね。
洗浄してオイルを注入したベアリングを入れます。
今回は貰ったグリッチオイルを使用しました。値段の割に性能は悪いです。デザインだけでこの価格。ワコーズのメンテループのほうがコスパも性能も良いと思います。キッチンペーパーにメンテループとグリッチオイルを付けて中性洗剤で洗うとメンテーループのほうはずっとヌルヌルしてるんで私はメンテループを普段は使用しています。
グリッチオイルは数種類あるようなので種類によって使い分けすれ良いと思いますが、そこが企業の思惑でしょうから私は買わないです。デザイン以外は普通だと思います。通常この手の工業製品は内容物を記載するものですが一切ありませんからね。中身はワコーズのオイルだったりするかもしれません。
見た目はこんな感じ。
このくらいバラシて交換。ここまでできるのであれば自分でメンテできますね。
外したカラー、捨てずに持っておいたほうがいいかと思います。もしもの時に予備のベアリングはあったほうがいいです。新品の予備があるなら純正は捨ててもいいです。
あとは組み上げて完成です。リールはばらすほうが大変で組むのは簡単だと思いますので、組む画像もありますけど、フルベアリング化より記事書くほうが時間がかかってしまった(2時間40分)のでここで終わりにします。
最後に
21ジリオンSVTWをフルベアリングにしてもそんなに言うほどの違いはありませんが、自己満足の世界です。交換すると気分もいいですし良くなったかな?と思えます。
面倒でお店にだして交換してもらう人もいるらしいですが、工具が必要なこと以外はそう難しくないのでメンテナンスの勉強だと思ってやってみるのもいいかもしれません。
自分でメンテナンスできると長い目でみると安上がりかもしれません。
おわり。
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