最初にまずこの対応は私個人が行った対処法で正しいのかは分かりません。対応は自己責任でお願いします。この方法で異音が直らない個体もあるかもしれません。
異音がでてSLPワークスに検査で出すも、音が再現できなかったとのことでした。ベアリングから不安定的に音がでているのではないかってことでした。
私が使っているときは毎回異音がしていたので、再現できないはずはないと・・・検査に出すときのテキストにも1オンス前後のシンカーを遠投したときに異音がすると記載してるのも私は確認していました。
異音がでる条件
異音が出る条件は多分重たいもをある程度の初速で投げた時に発生します。私の場合はヘビキャロをやっているときに異音がでて「ん?」ってなって、シンカーだけにして投げたりして異音がでる条件を探しました。
ユーチューブに同じ音の異音がでていますので、載せときます。3分あたりから聞けます。
条件でいうと個体差かもしれないっての言われているので、あくまで私の場合ってことです。
重めのスピナーベイトを投げた時と、14グラム以上のシンカーを使った遠投、力を入れてキャストしたときになっていました。わざと異音を出す場合はシンカー18グラムくらいを60度くらい角度投げるようにすると異音がでていました。距離でいうと50m~60mくらい投げると音がでていました。
SLPワークスに検査依頼
ダイワのメンテナンス機関のSLPワークスに上記の異音がでる状況を伝えテキストにしてもらって検査に、キャスティングの店員もSLPは検査をちゃんとしないから、口頭で伝えておくってことで預けました。2週間後検査が終わったってことで受け取りに。
内容は上記でも書きましたが、キャストしても再現ができずに異音もでなかったとのことでした。しかし音がでるってことなのでベアリングからの不安定的な異音が考えられるから注油しました。ってことでした。
注油くらい自分で試したわ!って思いつつ持って帰りました。その後、試し投げ一発目で異音・・・。メールで検査内容と苦情を送りました。
流用できる部品
私は専門家ではないですがある程度のリールをいじることができます。できるといっても部品をワンオフで作ったりはできないですが、流用やベアリング交換くらいならできます。
この時点でスティーズAのHLCの部品が流用できるのは、別の釣具店で教えて貰っていたので注文しました。ユーチューブでも同じ方法を異音問題を解決しています。
動画内では21ジリオンの部品も流用できると言っていますが実際にはバネの径、サイズが違うので流用は無理とは言いませんが難しいと思います。同じ構造のスティーズリミテッドの部品も流用できないと思います。
流用するならスプール自体を交換したほうが良いと思います。金額は掛かりますけど。
これが21ジリオンのインダクトローターです。
見にくいですが紫のが22ジリオンのインダクトローター。
2段階ブレーキのきもである2個のバネの間に入っているカラー。左が22ジリオン、真ん中がスティーズHLC、右が21ジリオンです。
左が22ジリオン、右が21ジリオンのバネです。まず外形が違うのと上のカラーを見ると分かりますが溝が切ってないので21ジリオンの部品は流用するのが難しいと思われます。そもそも構造が違うので別のものだと思っていいと思います。
21ジリオンの短いバネは流用できるのですが、硬さと長さが同じくらいなので交換しても意味はないかなと思い試していません。
左がスティーズHLCで右の溝があるのが22ジリオン。
左が22ジリオン、右がスティーズHLCです。スティーズのほうが固いです。
左が22ジリオン、右がスティーズHLC同じ長さまで縮めるとスティーズのほうが固いです。
ここまでの部品は取り付けが可能です。
異音解消その1
ユーチューブではバネが原因と言っていますが、実際は私は違うと思っています。異音の発生は多分バネの間のカラーからでているものと思います。
この真ん中のやつです。音も金属が干渉してるような音なので回転できる金属が原因だろうと推測して一旦全部にCRCを吹き付けて、投げ続けるとまた異音がし始めるので一旦全部、ブレーキクリーナで洗浄してもう一度投げ続けました。
ちなみに青いローター部分はブレーキクリーナーの高いやつワコーズやKUREみたいなのを使うと色が落ちるので安い量販店のものでやったほうがいいです。
ルーペ(拡大鏡)で覗いてみるとシャフトに傷が少し入っていてペーパーで拭くと黒くなっていたのでカラーが削れていると判断しました、クリアランスの問題かバネが共振しているのか高回転で振れが大きくて問題がでているのか・・・。あとはスプリングが均一に圧力をかけることができず斜めに力が加わっているとか。
実際に見ることができないので、推測するしかないですけど。
シャフトはかなり固い金属なはずなので、削れているのカラーだと思います。それでシャフトだけにCRCを塗布して投げるとしばらく音もでないので私の個体の原因はカラーが原因だと思います。
さらにこのカラーの精度が悪いのかスムーズにシャフト間を動かなかったのでカラーの内側をコンパウンドで磨いてスムーズに動くようになるまで磨いて、粘度低めのオイルを塗布して再再度投げてみました。
ここから全く異音の発生はなくなりました。
問題はブースト機能もおそらく機能しなくなりました。異音前にはインダクトローターが戻る音パチン!って音がなっていましたが、サミングして減速した時のみパチンっと音がでるように。
つまり通常キャストでは音が鳴っていない=ブースと機構が作動してない。ブレーキがキャスト後半抜けるのがブースト機構なわけですがそれが生きていない状態です。異音は消えます。
この方法は個体差もあるかもしれないので一概に全部に適用できるかはわかりません。ブースト機構自体作動しても飛距離がそう伸びているとは感じないので異音を消したいだけならこのままでもいいかもしれません。
異音解消その2
これは簡単です。スティーズAのHLCの部品と入れ替えます。入れ替える部品は3個
26,27,28番の部品です。
27番の部品は少し長くなります。
22ジリオンと比べてスプリングは28番が長く硬く、26番のスプリングは長さは同じくらいで少し硬い感じ。
この3つを交換しても異音は解消されます。さらにブースト機構がかなり手前で発動します。
遠投してかなり使いましたが異音は一切出ないようになりました。投げてブレーキが抜ける位置がかなり手前に来るので少しピーキーになります。スティーズHLCがピーキーみたいなので同じような特性になると思われます。
メカニカルを少し締めることで、ある程度快適には使えると思います。
解消法3
これはの方法は、確実ではないです。私がダイワのSLPに検査に出す前に何度か分解して並べてもとに戻す前に画像を取ります。組付けの間違いとかを無くすためです。
今回HLC化するために、バラしたときにワッシャーが1枚増えているのに気が付きました。多分これはスプリングのレートを上げるために噛ませているのだと思います。おそらく異音で持ち込まれた22ジリオンにこのような細工をしているのだと思います。
SLPはバネのレートが低いのは認識しているのだと思います。ワッシャーを1枚増やすと異音が解消されるかは分かりませんが間違って組み込むことはないと考えられるので、意図的に入れているのだと思います。
私の個体は異音が解消されていないので、個体によっては解消されるのかもしれません。
本来はこんな感じで2枚です。
ワッシャーが1枚増えています。
まとめ
異音事態が販売数に対して少ないので、おそらくダイワはこの異音には対処してくれないと思います。私が初めに直っていないと苦情をだしたあと、ダイワの営業マンと話しをしました。
今現在同じなように異音で10台くらい検査が依頼が来ているそうです。
営業マンからは苦情に対しての答えと、検査内容です。SLPワークスは社内(室内)でサイドキャストによる軽い試投のみで遠投はしていない。高負荷での検査もしていない。とのことでした。
おそらくSLPワークスは全部ベアリングってことにして送り返しているのでしょう。
キャスティングで引き取るときも、多分ちゃんと確かめていないと思うと教えてもらっていたので、対応する気もないのだろうと思い自分で解決しました。
今回の対応は最初にも書きましたが、個体差もあると思うので部品を交換する場合は自己責任でお願いします。
おわり。
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